一足早く春を告げる 掛川桜と自撮り旅!
- 2024年03月15日
「たっぷり静岡」で毎週水曜日にお伝えしている「しず♡LOVE」。
今回は、末永万智キャスターが「掛川桜」を訪ねて掛川城の周辺をめぐりました。
例年だと3月上旬には見ごろを迎えるということですが、今年はどんな咲き具合なのか?
そして、掛川桜と一緒にどんな一枚が撮影できるのか。「自撮り旅」に挑戦です!
★記事の最後には動画も掲載しています
<期間限定で公開>★
早咲き掛川桜 今年の咲き具合は?
私が訪れたのは、まだ肌寒い風が吹く2月27日。
掛川駅から歩くこと5分あまり。
「城の街」をほうふつとさせるゆったりとした歩道が続きます。
掛川城のある逆川のほとりに向かってみると…。
さっそく発見!
300本以上の桜の木が並んで、川沿いはピンク一色です。
こちらが、掛川桜。
今年は冬に暖かい日が多かった影響か、2月下旬にすでに見頃を迎えていました。
じっくり眺めると、引き込まれるようです。
遠くで見るより近くで見る?
掛川桜ってどんな花?
この掛川桜、ソメイヨシノより濃いピンク色。
手まり状に固まって咲くので見ごたえも抜群です。
そして最大の特徴は、花がこのように下向きに咲くので、のぞき込むようにして、近くで花を見られるんです。
外は寒いのに、気分はもう春!
そして何より、遠くで見るより近くで見るほうが、
より魅力が分かります。
花も団子も!
地元グルメを満喫!
気分が春モードになってウキウキしたところで、さっそく発見!
「ソフトクリームの看板が見えてきましたよ!」
こちら、地元のお土産や食事を出すお店です。
「花より団子」といいますが、花も団子もどちらも気になりますよね~。
この時期ならでは、桜にちなんだスイーツを発見です!
生地に桜葉パウダーが練り込まれた桜たい焼きや、
桜葉入りのあんがたっぷり乗った桜だんごなどが大人気だとか。
中でも一番人気は、ソフトクリーム。
地元産の抹茶を使った掛川茶味、そこに
この時期だけ桜風味もミックスされているんです。
おもわず一口。
抹茶の味も桜の味もどちらもしっかりして、まさに「春」を口の中いっぱいに味わいました!!
発見!戦国マニアにはたまらない
甲冑(かっちゅう)初体験!
さらにお城のそばを歩いていると、
忍者グッズに戦国グッズと一風変わったのぼりを立てているお店を発見!
いったい、何があるんでしょうか?
「こんにちは~」おずおずと扉を開けると、
"戦国マニア"の店主、重田和義さんがにこやかに迎えてくれました。
実はこのお店、甲冑(かっちゅう)など戦国のグッズを販売している専門店。
資料をもとに、当時の甲冑を再現しているんだとか。
すべて職人さんの手作りなんですよ!
それだけに、100万円から200万円以上と自動車なみのお値段。
とはいえこの甲冑、購入は手が出ないという人でも、レンタルして着ることができるとか。
ということで、私も甲冑初体験!
今回は、掛川城主でもあった山内一豊の甲冑を着せてもらいました。
着てみると、意外や意外、重いのにとっても動きやすいんです。
手足がスムーズに動き、機能性の良さを感じます。
「鎧を着ると動きにくいとか、重くて大変とか言われがちですけど、これは着た人しかわからない」と重田さん。
18キロもある甲冑ですが、使い手に重さを意識させないんだ!とは大発見でした!
いざ出陣!
リアル甲冑で掛川城へ!
そしてなんと、この甲冑を着て、掛川城を歩くこともできるんです!
ということで、いざ出陣!
お店を出て掛川城の前の歩道を歩きます。
一歩進むごとにカチャッ、カチャッと甲冑の音。雰囲気はありますが・・・周りの人たちがみんな注目してきて、ちょっと恥ずかしい!!
さらに掛川城の石段を登っていく私。
甲冑の歩きやすさはこんなときにも発揮です。
脚やひざの可動性が確保されていて、実にスムーズに動くんですね~。
これでお城に向かっていくのはすごく気持ちが高まります!
とはいえ、しばらく登っていくと、やはり重さは18キロ。
いくら動きやすいとはいえ段差が急に高くなると、脚が重い・・・。
甲冑の重さは歴史の重さ。
戦国時代の武士たちもこの重みを感じながら戦に臨んでいたんだ・・・と肌で感じながら、思い出に刻む一枚を探ります。
美しい枝ぶりの掛川桜とともに、甲冑姿で一枚
心なしか、気持ちも落ち着くようです。
「昔から桜っていうのは武士の象徴でもあり、日本の象徴でもあるので、掛川ならではの桜とともに日本の独特の甲冑もお召しになっていただいて、記念に残していただけたら」と重田さんは語ります。
一足早く季節の訪れを告げる掛川桜。
今年も、数々の絶景ポイントとともに、春を迎える喜びを教えてくれました。
★動画はこちら<期間限定で公開>★
取材こぼればなし
取材した2月末にはすでに見ごろの掛川桜ですが、市によりますと、今年は3月3日に満開。
この記事をアップしている3月中旬には散りはじめています。
ただ、こんなふうに花の軸が濃いピンク色のため、地元の方いわく「花が落ちた後も風情ある景色を楽しめる」ということでした。
そして今回はじめて着させていただいた甲冑。
私の身長165センチに対して、重田さんによると(諸説ありますが)当時の戦国武将とおおむね同じくらいなんだそうです。
重さと動きやすさ、そしてサイズ感を通じて、当時の武将の気持ちをよりリアルに想像するきっかけにもなりました。
今年は掛川城も復元30周年。3月末には掛川城満開まつりが行われます。
掛川桜のあとは、ソメイヨシノも楽しめますので、ぜひ行ってみてください。