静岡ブルーレヴズで受け継がれる伝統の“大漁旗”
- 2024年02月29日
「静岡ブルーレヴズ」には、前身の「ヤマハ発動機ジュビロ」時代から受け継がれている応援の旗があります。それは“大漁旗”。
カラフルで様々なデザインの旗には選手の名前が記されており、ブルーレヴズの風物詩となっています。
その大漁旗について、現役の選手や元日本代表の五郎丸歩さんに話を聞いてきました。
(取材 アナウンサー 片平和宏)
静岡ブルーレヴズのホストゲームでよく見る大漁旗。
よく見ると1つ1つデザインが違います。選手の名前の書体も違いますし、海、富士山や乗り物などそれぞれです。
その大漁旗についてFWの大戸裕矢選手に聞きました。
入場するときに大漁旗があると“よし!やってやるぞ!”ってなりますね。ヤマハ発動機時代から受け継がれていて、静岡ブルーレヴズの応援の風物詩になっていると思います。
大戸選手の大漁旗がこちら。海、船、魚が施されています。
釣りが好きなんですか?
いいえ、まったくやっていません(笑)
入団した時はヤマハ発動機で働きながらプレーをしていましたが、当時の上司がマリン事業に携わっていたのがきっかけです。今でも大漁旗を制作してくださった皆さんとは仲が良くて、最近も食事に行きましたよ!
きっかけは2011年3月11日の東日本大震災
釜石市で行われた復興祈念試合
ヤマハ発動機ジュビロは震災後、釜石で行われた釜石シーウェイブスとの復興祈念試合を行いました。復興への願いを込めて行われたこの試合で振られていたのが釜石の応援文化であった大漁旗でした。
試合後にヤマハ発動機の職員有志が制作したのがきっかけになって、各選手の大漁旗を制作する文化が定着していったのです。
静岡ブルーレヴズと釜石シーウェイブスは、練習試合を行うなど、いまでも関係は続いています。
大戸選手にも練習試合に参加した時について聞いてみると。
初めて復興されている街を見て、バスのなかで被災した時の映像や当時の話を聞きました。釜石でラグビーをできることに感謝しています。
元日本代表の五郎丸歩さん
五郎丸さんにとって大漁旗は?
元日本代表で現在静岡ブルーレヴズのCRO(クラブリレーションズオフィサー)を務める五郎丸歩さんにも聞きました。五郎丸さんは引退後、イベント企画など運営としてチームを支えています。
釜石のみなさんが震災で大変な中、大漁旗を振ってチームを応援しているのが印象的でした。こんなに地域に愛されているんだ!と強く感じましたね。
私たちも静岡で愛されるチームになりたいと思いましたし、この大漁旗の文化はこの先もずっと続いてほしいと思います。
3月2日(土) NHK静岡でラジオ生中継!
静岡ブルーレヴズvs埼玉パナソニックワイルドナイツ
静岡ブルーレヴズは、第7節終了時点で12チーム中現在8位となっています。
勝利数やトライの数で決まる勝ち点は混戦となっており、4位以内のチームが進出するプレーオフに向けて大切な試合が続いていきます。
NHK静岡では注目の一戦を生中継!相手は現在首位の埼玉パナソニックワイルドナイツです。
3月2日(土) 午後1時55分~ ラジオ第1
「静岡ブルーレヴズ」vs「埼玉パナソニックワイルドナイツ」
リーグ戦の前にはヤマハ発動機ラグビー部創部40周年を記念した両チームのOB戦が行われます。企画・立案したのは五郎丸さん!もちろん五郎丸さん本人も選手として出場予定です。
OB戦も併せてヤマハ発動機とブルーレヴズを応援しましょう!