静岡ブルーレヴズ 日野選手が考案!「ひのたけシート」
- 2023年12月14日
現役選手が考案!
「ひのたけシート」に込められた思いとは!?
12月9日、ラグビーリーグワンが開幕。
「静岡ブルーレヴズ」のホスト開幕戦が12月17日(日)にヤマハスタジアムで行われます。
静岡ブルーレヴズは様々な工夫を凝らして、多くの人にラグビーを楽しんでもらおうと取り組んでいます。
そのうちの1つ、現役の日野剛志選手が考案した「ひのたけシート」をご紹介します。
“子供たちにラグビーの魅力を伝えたい”そう語る日野選手に思いを聞いてきました。
(取材 片平和宏アナウンサー)
今シーズンも活躍が期待!
現役FW・日野剛志選手!
日野選手は2012年に当時のヤマハ発動機ジュビロに加入。そこから静岡ブルーレヴズ一筋で活躍し、日本代表に選ばれたこともあります。
ポジションは背番号2番のフッカー(HO)。
172センチと小柄ですが、スピードもあるFWとして入団後は活躍を続けています。
FW8人同士が組み合う「スクラム」では最前列の真ん中。
タッチラインからボールを投げ入れて奪い合う「ラインアウト」ではボールを投げ入れる役割があります。
静岡ブルーレヴズは、スクラムやラインアウトの「セットプレー」を武器にしているだけに、日野選手はチームに欠かせない存在です。
現役・日野選手が考案!
「ひのたけシート」
そんな日野選手ですが“子供たちにラグビーの魅力を感じてほしい”という強い思いから、昨シーズンから独自の取り組みを行っています。
通称「ひのたけシート」!小中学生と同行者のペア5組10人を、無料で試合に招待し、観戦してもらうというものです。
リーグ戦の静岡ブルーレヴズのホスト8試合すべての試合で実施される予定で、現役の日野選手が立案・考案しました。
プレー以外で、どうしてこうした活動を始めたのか?
その理由を聞いてみると・・・。
子どもたちにとにかく生で見てほしい。そうすればラグビーの魅力は伝わると思うんです。ラグビーに触れたことがない子どもも来てほしいですね
たしかに生で見るとラグビーの魅力は伝わりますよね。ただ初めて見る子どもたちにはルールがわからなく難しい気もします
たしかにラグビーのルールは難しいですよね。だからこそピッチサイドの最前列に席を設けました。ルールがわからなくても、タックルの迫力、トライを狙うために全力疾走で駆け抜けるスピードを“特等席”で見てほしいですね
「ひのたけシート」はバックスタンドの最前列に設けられています。
とくにヤマハスタジアムはグラウンドと観客席が近いのが特徴で、大迫力のラグビーを堪能することができます。
そのほかにもさまざまな工夫があります。
日野選手が試合で着用するヘッドキャップも貸し出しています。
一緒にお揃いのヘッドキャップを着けて、ともに戦う気持ちで応援することができます。
日野選手から、ブルーレヴズのオフィシャルグッズがプレゼントされ、試合終了後には記念撮影も行われます。
現役が選手だからこそできることは!?
日野さんによると、現役の選手によるこうした試みは、あまり例をみないということです。
現役選手だからこそ、このような企画を立案し実行することが大事だと考えています。
選手にとってたくさんのお客さんの前でプレーするのは最高の喜びですし、その中で子供達にスポーツの魅力が伝わることでラグビー界の未来につながると考えてます。
それを最高峰リーグの選手が自らやることが大事だと思います。トップ選手はそういった競技を普及させる、次世代に繋げる役割と責任もあると思います。
こういった活動を先立ってやる事で他の選手達も企画して拡がっていく事も期待しています。
最大の山場はラインアウト!
ひのたけシートでもっとも盛り上がるのが「ラインアウト」。
タッチラインからフッカーの日野選手がボールを投げ入れて、ボールを奪い合うプレーです。
日野選手が投げ入れて大きな選手たちが、持ち上げたり、細かい動きをして果敢にボールを奪い合うプレーが目の前で行われます。日野さんの小さな背中が大きく見えるかもしれません!
とくにラインアウトのあと、選手が一つの塊になる「モール」で押し込んでトライを取るプレーがブルーレヴズの得意な形。その時モールの最後尾に位置して、最後飛び込むことが多いのがフッカー・日野選手です!
その日野選手のトライに期待です!
“自分が力をもらっている”
企画・考案して感じたことは!?
最初は生でラグビーを見てもらい、興味を持ってもらう層を広げたいと始めた「ひのたけシート」。
実際に昨シーズン行ってみて、日野選手自身にも、思わぬ気づきがあったといいます。
これはやってみて気がついたんですけど、手紙をもらったり、またスタジアムに来てくれて声をかけてくれたりするのが本当に力になるんです。最初は“子どもたちのために”と思って始めましたが、実は力をもらっているのは自分なんです!
とりわけ、来てくれた子どもたちの顔は忘れられないといいます。
ひのたけシートの子どもたちが本当にかわいくて…1人1人の顔は覚えていますよ。みんなで今シーズンも一緒に戦ってほしいですね。ぼくも頑張りますよ!
静岡ブルーレヴズのホームぺージから申し込むことのできる"ひのたけシート"。
日野選手からもメッセージです。
なお、12月17日(日)のホスト開幕戦の「ひのたけシート」の応募はすでに締め切られましたが、
ラグビーの裾野を広げるため、今後も「ひのたけシート」の活動を続けていく日野選手。
子供たちの心も躍らせる、どんなエキサイティングなプレーが生まれるのか?
楽しみなシーズン開幕戦です!!