静岡 「らんまん」にも登場 希少な花の自生地見つかる
- 2023年09月14日
こちらの青紫色の花はカリガネソウといいます。秋の山野草として知られ、実はNHKの連続テレビ小説「らんまん」のオープニングにも登場しています。このカリガネソウは静岡県の準絶滅危惧種ですが、河津町の山あいで自生地が見つかったことがわかりました。
渡り鳥の別名「カリガネ」が由来
「らんまん」のオープニング映像で、万太郎人形の視線の先にあるこちらの花が「カリガネソウ」。山地や原野に生える多年草です。花の形が渡り鳥の雁(がん)の飛ぶ姿に似ている事から、雁の別名「カリガネ」の名がついたとされ、静岡県では、準絶滅危惧種に指定されている希少な植物です。
河津町の山で群生を確認
このカリガネソウの自生地が見つかったのは河津町の見高入谷(みたかいりや)地区の山の中です。3年前に地元在住で環境省自然公園指導員の土屋光示さんが斜面一面に群生しているのを確認したということです。
土屋さんは確認後も観察を続けています。ことしは9月に入って青紫色のかれんな花が咲き始めて、いま、満開となっているということです。
環境省自然公園指導員 土屋光示さん
県内では希少な自生地なので大切にして、この美しい花を秋の風物詩として後世に伝えていきたいです。
秋の風物詩 見頃は9月いっぱい
カリガネソウは、長くカーブした雌しべと雄しべが特徴で、花の蜜に誘われた虫の背中に花粉がついて受粉できる仕組みになっています。花の周辺ではミツバチなどが飛び交っていました。
カリガネソウの花は、今月いっぱい楽しめるということです。