立憲民主党新執行部
西村幹事長 逢坂代表代行

立憲民主党は両院議員総会を開き、泉代表が示した西村智奈美幹事長ら党役員の人事案を了承し新たな執行部が発足しました。

立憲民主党は2日午後、国会内で両院議員総会を開き、泉代表が、
▽西村智奈美幹事長
▽逢坂誠二代表代行
▽小川淳也政務調査会長
▽馬淵澄夫国会対策委員長
▽大西健介選挙対策委員長の
人事案を示したのに対し、出席者から意見は出ずに了承され、新たな執行部が発足しました。

これを受けて、泉代表は「来週召集される臨時国会で、まずは全力を尽くし、国民のために働いていこう。来年夏の参議院選挙が大きな戦いの場になるが、その間にも、さまざまな地方選挙がある。われわれとともに戦い、ともに歩むメンバーを増やし、立憲民主党を育てていきたい」と決意を述べました。

そして、5人の役員もそれぞれあいさつし、このうち西村幹事長は「泉代表をしっかりと支え、国民に、この国に生まれ育ってよかったと思ってもらえるような政治を実行していくために頑張りたい」と述べました。

また、小川政務調査会長は「新型コロナウイルスの変異株対応を急ぐとともに、政府の今年度の補正予算案の内容が適切なものなのかの検証も行いたい。血の通った、本当に体温を感じる政策をまとめ上げ、来年の参議院選挙での大きな弾込めに備えたい」と述べました。

泉代表は、2日に決定した5人を含む、合わせて10人程度の党の執行役員の半数を女性にする方針を示していて、残る人事の調整を急ぐことにしています。

立民 泉代表「『政策立案型』を執行部のカラーに」

立憲民主党の泉代表は、記者会見で代表選挙で争った3人全員を党の役員に起用したことについて「3人とも街頭演説などで、対話力があり、熱量や説得力もあるので、国民と向き合い、国民のために働く『政策立案型』を執行部のカラーとして打ち出したい」と述べました。

国民 玉木代表「共産党とどういう関係を築くか注視」

国民民主党の玉木代表は記者会見で、立憲民主党の役員人事について「同世代の方が執行部に入ったということで、まずは祝意を申し上げたい」と述べました。

一方、立憲民主党と共産党の今後の関係について「立憲民主党は、『市民連合』を介した政策協定を結び、選挙協力をしてきたので、当然それには縛られると思う。これから、どういう関係を築いていくのか、しっかり注視していきたい」と述べました。

共産 志位委員長「よく意思疎通をしていきたい」

共産党の志位委員長は、記者会見で「来年の参議院選挙に向けた連携や共闘を発展させ、直面する国会の問題でも、よく意思疎通をしていきたい」と述べました。

また、政権交代した場合の立憲民主党との合意について「野党共闘の積み重ねの中で、枝野前代表との間で合意に至ったものであり、それぞれの歴史がある。そのことを新執行部にはよく伝えたい」と述べました。