茨城県にある日本原子力発電の東海第二原子力発電所について、水戸地方裁判所が避難計画の不備を理由に再稼働を認めない判決を言い渡したことについて、日本原子力発電の村松衛社長は「誠に遺憾だ」と述べ、今後の裁判で争う考えを改めて示しました。

東海第二原発をめぐっては、水戸地方裁判所が今月18日、避難計画の不備を理由に再稼働を認めない判決を言い渡し、会社側は判決を不服として控訴しています。

これについて村松社長は新年度の経営計画の記者会見で「判決は誠に遺憾だ。現在の判決を取り消してもらえるよう、主張と立証に取り組んでいきたい」と述べました。

その一方で、東海第二原発の運転計画などが経営計画の中で未定となっている状況が続いていることについて「東海第二原発の新規制基準に関わる審査などそれぞれの局面で全力を尽くしているが、再稼働していないことは重く受け止めている」と述べました。