東海第二の再稼働認めぬ判決
日本原電が不服として控訴

日本原子力発電は茨城県東海村にある東海第二原子力発電所の再稼働を認めないとした水戸地方裁判所の18日の判決を不服として19日、控訴しました。

茨城県東海村にある東海第二原発について住民が安全対策に問題があるなどと訴えていた裁判で、水戸地方裁判所は、18日、避難計画やそれを実行する体制が整えられていないとして、再稼働を認めない判決を言い渡しました。

これについて事業者の日本原子力発電は「判決の一部に不服がある」などとして19日午後、東京高等裁判所に控訴しました。

日本原電は、「主張を理解いただけず、到底承服できない。判決を取り消していただけるよう、発電所の安全性等の主張・立証に全力を尽くす」としています。

18日の判決では東京電力福島第一原子力発電所の事故の後の原発をめぐる裁判で初めて、避難計画の不備を理由に再稼働を認めない判断がされました。

原発から30キロ圏内に、全国で最も多い94万人が暮らす、東海第二原発の安全性については、東京高等裁判所で改めて争われることになりました。