核兵器禁止条約発効
決定を祝う集会 長崎

核兵器禁止条約の発効が決まったことを祝う催しが、長崎市の平和祈念像前で開かれました。

長崎県では、4年前から5つの被爆者団体が中心となって、世界各国に核兵器禁止条約への参加を求めて署名活動を行ってきました。

25日、長崎市の平和祈念像前で開かれた催しには、被爆者や若者などおよそ200人が参加し、核兵器廃絶を願う歌を歌ったり、横断幕を掲げたりして条約の発効が決まったことを祝いました。

この中で、『ヒバクシャ国際署名をすすめる長崎県民の会』の田中重光共同代表が、「核兵器をなくそうという被爆者の先輩方の尽力の成果です。心から感謝します」と話しました。

そのうえで、条約に日本が参加していない現状について、「日本政府は核兵器廃絶に向けて先頭に立つべきで、条約に署名、批准することを強く要請します。これからも核兵器廃絶を求めて歩み続けます」と述べました。

集会に参加した原水爆禁止日本国民会議の川野浩一議長は「署名活動で立ち上げの中心になった被爆者5人のうち、私を除く4人がすでに亡くなってしまい、一緒に祝えないのはさみしい。日本政府には原爆の恐ろしさを知っている国として、世界の国々を引っ張っていく役割がある」と話していました。