菅内閣発足から1か月
政界の反応は

菅内閣の発足から、16日で1か月となりました。政界の反応をまとめました。

加藤官房長官「スピード感持って成果出す」

加藤官房長官は、閣議のあとの記者会見で「『あっという間に1か月たった』という思いだが、まさに時間はあっという間にたつので、それだけスピード感を持って、一つ一つの課題解決に取り組んでいかなければならない。『国民のために働く内閣』の実現に向けて、努力を重ね、スピード感を持って成果を出していく」と述べました。

河野規制改革相「長距離走のスピード」

河野規制改革担当大臣は、閣議のあとの記者会見で「『ずいぶん早いな』という気がする。マラソンで、ピストルが鳴って、速いスピードで走り出す場面があるが、長距離に向けて走りきるスピードになってきたと思う」と述べました。

自民 世耕氏「丁寧に誠実に」

自民党の世耕参議院幹事長は記者会見で、「具体的にテーマを決めて仕事をしていく菅総理大臣らしい1か月間だった。ただ、疲れすぎないように時には少し息を抜くぐらいのゆとりを持って仕事に臨んでもらいたい。臨時国会は初めての本格的な論戦になるので、丁寧に誠実に、野党側の質問にも答えてほしい」と述べました。

立民 枝野氏「『上から目線』の政権」

立憲民主党の枝野代表は記者団に対し「菅内閣として、いくつかの政策提起のようなものがあったが、非常に断片的でつまみ食いのような項目だけが発信され、どういう考え方に基づき、どういう社会やしくみを目指しているのか、軸の部分が全く伝わってこず大変残念に思っている」と述べました。

さらに、枝野氏は「安倍政権以上に、非常に『上から目線』の政権になっていると言わざるをえない。日本学術会議や学問の世界に対しても『上から目線』だし、それに関して何の説明もしようとしないことも『上から目線』で、許されるものではない。1日も早く臨時国会で所信表明をしてもらい、正々堂々と議論したい」と述べました。

公明 石井氏「スピード感を評価 今後は成果出すこと重要」

公明党の石井幹事長は、記者会見で「菅総理大臣のリーダーシップのもと、国民に身近な政策を打ち出し、スピード感を持って実行しようとしていることは評価したい。デジタル化の推進や不妊治療への支援などは、公明党が、従来から主張してきたことでもあり、今後は具体的に成果を出すことが重要だ。しっかり、与党として政権を支えていきたい」と述べました。

共産 田村氏「強権政治さらに発展」

共産党の田村政策委員長は、記者会見で「菅政権は、安倍政権の強権政治をさらに発展させており、日本学術会議の問題で、そのことはあからさまになった。あってはならない学問の自由への介入を行い、学術会議側から6人の任命を求める声があがれば、今度は行政改革と称して『予算を減らすぞ』などとどう喝する。異論を寄せつけず、批判を許さない政権は、打倒の対象だ」と述べました。

国民 玉木氏「積極的な情報発信と説明責任を」

国民民主党の玉木代表は記者団に対し「どのように経済政策や外交安全保障政策を展開していくのか、総合的で、ふかん的な方針が示されていないので、早急に国会で示してほしい。日本学術会議の問題についても十分な説明がないことに、多くの国民が納得していない。政治への信頼醸成につなげていくためにも、積極的な情報発信と説明責任を果たしてもらいたい」と述べました。