弔意表明通知「内心の自由
侵害」志位氏が合同葬欠席へ

去年亡くなった中曽根康弘元総理大臣の合同葬にあたり、文部科学省が国立大学などに弔意の表明に関する通知を出したことを受けて、共産党の志位委員長は内心の自由の侵害だとして、予定していた合同葬への出席をとりやめる考えを明らかにしました。

17日執り行われる中曽根康弘元総理大臣の内閣と自民党の合同葬にあたり、文部科学省は閣議了解を踏まえ、当日の黙とうなど弔意の表明に関する通知を今月13日付けで国立大学などに出しました。

これについて、共産党の志位委員長は記者会見で「弔意を表すかどうかは、内心の自由にかかわる問題で、国家が弔意を求めたり、事実上強制することは、やってはならない。大学の自治などへの介入や干渉にもなり、さまざまな萎縮を生むことにもなりかねない」と述べました。

そのうえで「慶弔には、党派は関係ないというのが心情で、出席する通知をすでに出していたが、内心の自由を侵害するような問題が明らかになっている以上、参加するわけにはいかない」と述べ、予定していた合同葬への出席を、とりやめる考えを明らかにしました。