「男系継承の重み いささか
も変わらず」皇位継承で首相

皇位継承をめぐって菅総理大臣は、自民党の有志の議員グループと会談し「男系による継承が続いてきた重みを踏まえることは、いささかも変わらない」と述べました。

皇位継承に伴う一連の式典の最後にあたる「立皇嗣の礼(りっこうしのれい)」は、来月8日に行われる予定で、政府は式典を終えた以降、安定的な皇位継承の確保などの課題をめぐって、議論に入る方針です。

これを前に自民党の有志の議員グループは、総理大臣官邸で菅総理大臣と会談し、男系による皇位継承を堅持すべきだとして、旧宮家の男子が皇族に復帰できるようにすることなどを求める提言書を手渡しました。

これに対し菅総理大臣は「私は官房長官時代に国会答弁で、『男系による継承が古来、絶えることなく続いてきた重みを踏まえる』と申し上げてきた。総理大臣になった現在も、いささかも変わっていない」と述べました。

議員グループは、去年、当時の安倍総理大臣にも同様の提言書を手渡していて、代表を務める青山繁晴参議院議員は記者団に対し「方向性は基本的に変わっていなかった。提言書に沿った議論の進展を期待する」と述べました。