軍に迅速な情報提供の
要求を 沖縄 玉城知事

沖縄県内でアメリカ軍関係者の新型コロナウイルスの感染が相次いで確認されていることを受け、玉城知事は防衛省を訪れて河野防衛大臣と会談し、アメリカ軍が迅速に情報を提供するよう求める要請書を手渡しました。

沖縄県ではアメリカ軍普天間基地やキャンプ・ハンセンなどで、アメリカ軍関係者の新型コロナウイルスの感染が相次いで確認されています。

玉城知事は15日、防衛省を訪れて河野防衛大臣と会談し、「米軍全体の感染者は累計で136名となっている。県民は大きな不安に追い込まれているのが現状だ。われわれの懸念を伝えたい」と述べました。

そして、政府としてアメリカ軍に対し、
▽入国するすべての関係者にPCR検査を実施することや、
▽感染が確認された関係者の基地の外での行動履歴などの情報を迅速に提供すること、などを求める要請書を手渡しました。

これに対して河野大臣は「県民に非常に不安を抱かせており、申し訳なく思う。米軍の対応をわれわれとしても確認すると同時に、基地が原因で感染症が拡大することがないよう、安心していただける対応を取らなければいけない」と応じました。

会談のあと玉城知事は記者団に、「米軍は、対策を打つのに必要な感染者の数字や行動履歴をなかなか公表してくれない。河野大臣には、アメリカ側に言うべきことはしっかり言っていただきたい」と述べました。