倍首相 オマーン訪問

中東を歴訪している安倍総理大臣は、最後の訪問国オマーンで、外交を担当する国王特別代理と会談し、中東情勢の緊張緩和に向け外交努力を継続していくことで一致しました。

安倍総理大臣は、日本時間の14日午後5時前、オマーンの首都マスカットで、半世紀近く絶対的な権力を維持してきたカブース前国王が先週、死去したことを受けて、ハイサム新国王を弔問し、「カブース前国王は中東の平和と安定のため尽力された。国際社会にとっても大きな損失だ」と哀悼の意を伝えました。

そして「地域の安定に貢献するオマーンは日本の戦略的なパートナーだ」と述べたのに対し、ハイサム国王は「日本との関係は歴史的なものだ」と応じました。

続いて、安倍総理大臣は、外交などを担当するアスアド国王特別代理と会談し、中東情勢について、事態のさらなるエスカレーションを避けるため、粘り強い外交努力を続ける考えを伝えました。

これに対しアスアド国王特別代理は「対話を通じた問題解決のため、外交努力の継続が重要だ」と応じました。

また中東地域への自衛隊派遣について、アスアド国王特別代理は、安倍総理大臣の説明に対し「日本の取り組みを高く評価し、今後協力していきたい」と述べました。