実験全面禁止のCTBT
早期批准を 外相呼びかけ

核実験を全面的に禁じるCTBT=包括的核実験禁止条約の早期発効を目指す各国の外相会合が開かれ、茂木外務大臣はCTBTは核軍縮分野における重要な枠組みだとして批准していない国々に協力を呼びかけました。

核実験を全面的に禁じるCTBTは日本を含む168の国が批准していますが、アメリカや中国、イランなど一部の国が批准せず発効に至っていません。

ニューヨークの国連本部では、日本時間の26日朝、CTBTの早期発効を目指す各国の外相会合が開かれ、茂木外務大臣は核軍縮分野におけるCTBTが果たす役割の重要性を指摘しました。

そのうえで茂木大臣は「わが国は唯一の戦争被爆国として、核軍縮・不拡散の推進に精力的に取り組んできた。国際社会の一致団結した取り組みで、CTBTの発効が促進されることを強く期待する」と述べ、批准していない国々に協力を呼びかけました。

そして会合では、参加国の総意としてCTBTへの批准の呼びかけや北朝鮮の完全な非核化の重要性などを盛り込んだ宣言を採択しました。