国紙「安倍政権の
厳しい姿勢続く」

参議院選挙の結果について、韓国の主要な新聞は1面で大きく取り上げ、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題や、日本政府の輸出規制をめぐって対立を深める韓国に対し、安倍政権の厳しい姿勢が続くとする見方などを伝えています。

22日の韓国の主要な新聞は、いずれも1面トップで、笑顔の安倍総理大臣の写真とともに「参議院過半数確保」とか「異変なき勝利」といった見出しで、参議院選挙の結果を大きく取り上げています。

このうち、保守系の有力紙「中央日報」は「韓国への報復措置を強行した安倍総理大臣は、今回の選挙結果を大義名分として、『韓国たたき』から退かない見通しとなった」と伝え、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題や、日本政府の輸出規制をめぐって対立を深める韓国に対し、安倍政権の厳しい姿勢が続くとする見方を伝えています。

また、革新系の「ハンギョレ新聞」は「安倍総理大臣は、今回の選挙結果をもとに、みずからの自民党総裁任期中に『平和憲法』の改定へさらに拍車をかけるとみられる」と伝え、憲法改正に向けた動きへの警戒感もあらわにしました。

一方、韓国大統領府の関係者は、22日午前の時点で「特にコメントすることはない」と述べるなど、韓国政府はこれまでのところ、公式の反応を出していません。