いわ2議席「生産性で
人間をはからせない第一歩」

れいわ新選組は、比例代表で、2議席を確保しました。

「特定枠」で2人が当選

れいわ新選組は今回の参議院選挙で、選挙区に1人、比例代表に9人の合わせて10人を擁立していました。このうち、比例代表で2議席を確保しました。

れいわ新選組は比例代表で、政党があらかじめ決めた順位に従って優先的に当選が決まる「特定枠」で2人が立候補していて、この2人の当選しました。

当選の舩後靖彦氏

比例代表で当選した新人、舩後靖彦氏は、全身の筋肉が動かなくなる難病のALS・筋萎縮性側索硬化症のため、支援者が代読する形で、「本当にきょうという、この瞬間がきたことに胸がいっぱいだ。なぜ私が立候補しようと思ったかというと、自分と同じ苦しみを障害者の仲間に味わわせたくないと考えたからだ。ぼくという人間を見て、必要な支援とは何かをいま一度、考え直してもらえる制度をつくっていきたい」と述べました。

れいわ新選組の山本太郎代表は午後8時すぎ、東京都内の記者会見場で支援者に対し、「みんなの力です。生産性で人間をはからせない世の中の第一歩を皆さんがつくったんです。ありがとうございます」と述べました。

当選の木村英子氏

同じく当選した新人、木村英子氏は、54歳。幼いときに障害を負い、手足がほとんど動かなくなりました。現在は、重度の障害者を支援する「全都在宅障害者の保障を考える会」の代表を務めています。

木村英子氏は「今、厳しい現状にある障害者の1票1票が、私の心にすごく突き刺さり、頑張らなければならないという思いだ。国会に重度の障害者を入れてくれるかというところから始まるので、乗り越えなくてはいけない壁があると思っている。そこを乗り越えたら、地域で当たり前に、健常者と同じように生活したいと望む障害者が、安心して生きられるような介護の保障やバリアフリーなどを整えていきたい」と述べました。

山本代表「サポートしなければならないのは国会」

山本代表は、民放の開票速報番組で、2人の当選後の対応について、「私ができることはやる。舩後さんや木村さんの重度障害や難病のカバーには専門の方をつけてもらう。ただ、一番彼らをしっかりとサポートしなければならないのは国会だ。健常者のリズムだけで進められることはこれからなくなるので、国権の最高機関が本当の合理的配慮をしっかり形にしていくことが求められる」と述べました。