「具体政策に自信ないのか」
野党が総理会見を批判

安倍総理大臣は通常国会の閉会を受けて記者会見し、来月の参議院選挙について、最大の争点は安定した政治のもと改革を前に進めるか、混迷の時代に逆戻りするかだなどと訴えました。

これについて、野党側からは批判が上がりました。
立憲民主党の福山幹事長は記者会見で「政治が安定するかしないかを争点にするということは、具体的な政策に自信がないか、成果をあげられなかったと認めざるを得ないのか、どちらかとしか言いようがない。われわれは、憲法審査会を拒否しておらず、CM規制で参考人を呼んでやるべきだと言ってきた。予算委員会から逃げ回ったのは安倍総理大臣であり、とやかく言われる筋合いはない」と述べました。
その上で福山氏は「『暮らしの安心回復選挙』と位置づけ、暮らしの安心をどう作り、所得をどう上げていくのか、具体的に国民に提示する中で戦っていきたい。前回、野党側は1人区で11議席を獲得したが、11議席以上は最低条件だ」と述べました。

国民民主党の玉木代表は記者会見で「『年金の信頼性が着実に強固になっている』と思える根拠が手元にないことが、参議院選挙の争点になっていくのではないか。よく、安倍総理大臣は、民主党政権の悪口を言うが、そういう政治から、早く脱却しなければいけないのではないか。悪口を言う前に自分が定めた目標が実現できているのかどうかに、真摯に向き合っていただきたい」と述べました。