国と元の関係に
戻したい」岩屋防衛相

韓国軍によるレーダー照射問題などで悪化した日韓関係について岩屋防衛大臣は、北朝鮮問題に対応するためにも韓国のチョン・ギョンドゥ(鄭景斗)国防相との会談を近く実現したいと強調し、関係改善に意欲を示しました。

去年12月の韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射問題などを受けて日韓関係が悪化する中、岩屋防衛大臣は、来月初めにもシンガポールで行われるアジア安全保障会議に出席する機会を利用し、韓国のチョン国防相と会談する方向で調整を進めています。

岩屋大臣は大分県で開かれた会合で、今月上旬、北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射したことに触れ、「アメリカと日本と韓国がタッグを組まなければ国の安全を守っていくことができない。韓国との間にいろいろ問題は起きたが、韓国の国防相にも会い、元の関係に戻したい」と述べ、関係改善に意欲を示しました。

また「できれば、ことし中に中国にも行きたいと思っている。防衛関係者が顔見知りになって信頼関係がなければ、何か問題が起きた時に大きな問題に発展する。絶対に紛争は大きくしてはいけない。そのための防衛外交にも全力を挙げたい」と述べ、近隣諸国の防衛当局と信頼関係を構築したいという考えを示しました。