日本の総人口 1億2494万7000人 12年連続減 東京都は2年ぶり増

去年の日本の総人口は、推計で1億2494万7000人となり12年連続で減少しました。一方、東京都の人口は2年ぶりに増加に転じ、総務省はコロナ禍の収束に伴って、都市部に人口が戻りつつあるとしています。

総務省は、去年10月1日現在の人口推計を発表し、外国人を含めた日本の総人口は1億2494万7000人で、おととしよりも55万6000人、率にして0.44%減りました。

日本の総人口は、2011年以降、12年連続の減少となりました。

年齢区分別では、
▽65歳以上の人口が3623万6000人で、総人口に占める割合は29%と過去最高となった一方、▽15歳未満の人口は1450万3000人で、割合は11.6%と過去最低となり、少子高齢化が続いています。

また、
▽15歳から64歳の「生産年齢人口」は7420万8000人で、割合は59.4%と、過去最低だったおととしと同じ水準となっています。

都道府県別で見ると、人口が増加したのは東京都だけで、1403万8000人となっています。

東京都は、おととし新型コロナの影響で転入者が減り人口が減少しましたが、2年ぶりに増加に転じました。

一方、沖縄県は、1972年に本土に復帰して以降、初めて人口が減少しました。

人口の減少率を高い順に見ると、
▽秋田県が1.59%と最も高く、
次いで、
▽青森県が1.39%
▽岩手県が1.32%
▽山形県が1.31%
▽高知県が1.22%などとなっています。

総務省は「コロナ禍の収束に伴って、都市部には人口が戻ってきている一方で、人口減少に歯止めがかからない状況が続いており、引き続き人口動態を注視したい」としています。