神奈川県知事選挙 黒岩祐治氏 4選も万歳ではなくお詫び

現職に新人3人が挑んだ神奈川県知事選挙は、自民党、公明党、国民民主党のそれぞれの県組織が推薦した現職の黒岩祐治氏が4回目の当選を果たしました。

神奈川県知事選挙の開票結果です。

黒岩祐治、無所属・現。当選。193万3753票。

岸牧子、無所属・新。65万1473票。

大津綾香、政治家女子・新。15万1361票。

加藤健一郎、無所属、新。12万3922票。

黒岩氏は、兵庫県出身の68歳。民放のニュースキャスターを経て、平成23年の神奈川県知事選挙で初当選し、3期にわたって知事を務めてきました。

今回の神奈川県知事選挙は、4期目を目指した黒岩氏に、新人3人が挑む構図となりました。

選挙戦で黒岩氏は、新型コロナ対策などの実績を強調するとともに、子育て支援や防災対策にさらに力を入れると訴えました。

そして、自民党、公明党などの支持層を固めたほか、無党派層からも支持を集め、4回目の当選を果たしました。

投票日直前には週刊誌報道認め謝罪

黒岩知事は6日発売の週刊文春で民放のニュースキャスター時代から知事選に初当選し12年前にかけて、女性と不倫関係にあったと報じられました。

この報道について6日、横浜市内で会見を開き、「11年間にわたって不倫関係にあったのは事実。相手の女性を深く傷つけ、妻を裏切ることとなった。私の不徳のいたすところで、大変申し訳ない」と謝罪しました。
そのうえで4選を目指して立候補している神奈川県知事選については「県民の皆さんにも大変な不快感を抱かせ、がっかりさせてしまった。深くお詫びしながら、真実の姿を見ていただいたうえで審判を仰ぎたい」と述べていました。

“マイナスからのスタート”

黒岩氏は、9日午後8時に当選確実が報じられると、万歳をする代わりに頭を下げながら「私のプライベートなことで皆さんに不愉快・不快な思いをさせた。ゼロではなくてマイナスからスタートするという強い気持ちで政策実現のために全力で取り組みたい。デジタル革命が本格化するがその流れをいち早くキャッチしながらデジタル時代の新しい神奈川モデルを次々と発信していきたい」と述べました。