森元首相「ロシアの負けは考えられない」ウクライナ支援を疑問視

ウクライナ情勢をめぐり、ロシアのプーチン大統領と親交があった森元総理大臣は26日、東京都内で開かれた会合で、ウクライナ支援に力を入れる日本政府の外交姿勢に疑問を呈した上で、「ロシアが負けることは考えられない」と指摘しました。

この中で森元総理大臣は、日本とロシアとの関係について「せっかく積み立ててここまで来ているのに、こんなにウクライナに力を入れてしまっていいのか」と述べ、日本政府の外交姿勢に疑問を呈しました。

その上で「ロシアが負けるということは、まず考えられない。そういう事態になれば、もっと大変なことが起きる」と指摘しました。

岸田首相 ロシアの軍事侵攻を非難する立場

ロシアの軍事侵攻をめぐり、岸田総理大臣は、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で会談し、越冬支援などに全力をあげる方針を伝えています。

岸田総理大臣とウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談は2023年6日夜6時すぎからおよそ30分間行われ、岸田総理大臣は、ロシアの軍事侵攻を重ねて非難するとともに、越冬支援をはじめとしたウクライナ支援に全力をあげる方針を伝えました。

これに対し、ゼレンスキー大統領からは日本の対応に深い謝意が示され、両首脳は、連携を強化していくことで一致しました。