岸田首相 日銀黒田総裁を交代の考え 後任人事案を2月に提示へ

今年4月で任期が切れる日銀総裁の人事について、岸田総理大臣は民放のBS番組で、黒田総裁を交代させる考えを明らかにしたうえで、後任の人事案を2月に国会に提示したいという意向を示しました。

10年前の2013年3月に就任し、在任日数が歴代最長となっている日銀の黒田総裁は、今年4月8日に2期目の任期満了を迎えます。

日銀総裁の人事について岸田総理大臣は、1月22日のBSテレ東の「NIKKEI 日曜サロン」で、「まず人は変わる」と述べ、黒田総裁を再任せず、交代させる考えを明らかにしました。

また、黒田総裁の後任の人事案について、2月には国会に提示する考えがあるか問われたのに対し、「国会日程などを考えると、そういったことだと思う」と述べ、2月に国会に提示したいという意向を示しました。

立民 岡田幹事長 日銀総裁後任“金融緩和策検証後に選ぶべき”

日銀の黒田総裁の後任人事をめぐり、立憲民主党の岡田幹事長は宇都宮市で記者団に対し「『アベノミクス』の1本目の矢の検証が先決で、検証を行うことで新しい総裁のもとで、どう金融政策を展開していくのかという議論につながる」と指摘しました。

そのうえで「検証がはっきりしないまま、漫然と総裁を選ぶわけにはいかない。新総裁も国民に対して考え方や方針を説明する責任があり、国会でしっかり議論していかなければならない」と強調しました。