アフガニスタンから年間最多98人を難民認定 定住者の在留資格

アフガニスタンから日本に避難してきた人のうち、ことしだけで98人が難民と認められました。
日本の難民認定の基準は欧米と比べて厳格だともされる中、ことしはすでに年間の過去最多を上回っていて、政府として人道面も考慮したものとみられます。

アフガニスタンでは去年8月15日、イスラム主義勢力タリバンが権力を掌握してから1年が過ぎました。

日本の出入国在留管理庁によりますと、アフガニスタンから去年8月以降に日本に避難してきた人は820人で、このうち、ことしだけで98人が日本で難民と認められたことが分かりました。

関係者によりますと、98人は首都カブールの日本大使館で働いていた現地スタッフやその家族らで、今月、難民認定されたということです。

98人は定住者としての在留資格を与えられ、その後、要件を満たせば永住が可能になるということです。

これまで人権団体などからは、日本の難民認定の基準は欧米と比べて厳しすぎるという指摘も出ている中で、ことしはすでに一年間の難民認定の過去最多を上回る形となっています。

政府としては、日本のために働いた人々の人道面も考慮したものとみられます。