石原慎太郎氏 お別れの会 長男『好き勝手やってきたんだから』

芥川賞作家で東京都知事などを務め、ことし2月に亡くなった石原慎太郎氏のお別れの会が6月9日に営まれ、岸田総理大臣をはじめ、生前、親交のあった関係者が故人をしのびました。

東京都内のホテルで営まれた石原慎太郎氏のお別れの会には、生前、親交があった政界や文壇の関係者らが参列しました。

この中で岸田総理大臣は「歯にきぬ着せぬ物言いや、信念を貫くための果断な行動と相まって、石原慎太郎という強烈な個性に強くひかれた。日本を次の世代に引き継ぐため、微力だが全力を尽くす覚悟だ」と述べました。

また会の発起人を務めた自民党の安倍元総理大臣は「いつも背筋を伸ばし、時に傍若無人に振るまいながらも誰からも愛された方だった」と故人をしのびました。

そして、長男で自民党元幹事長の伸晃氏が参列者に謝意を示したうえで「ことし1月に、私から『好き勝手やってきたんだから、すばらしい人生だったと胸を張っていいんじゃないか』と話した時、にこっと笑ったことを強烈に覚えている」と振り返りました。

このあと参列者が、石原氏が愛した海をイメージして、青と白の花で囲まれた祭壇に花を手向けました。

また、会場には石原氏の書斎を再現したスペースも設けられ、訪れた人が石原氏との別れを惜しんでいました。