参院選 京都・静岡選挙区 維新と国民が相互推薦で合意

夏の参議院選挙をめぐり、日本維新の会と国民民主党は、京都選挙区と静岡選挙区で、互いの候補者に推薦を出し合うことを決めました。

日本維新の会の馬場共同代表と国民民主党の前原代表代行は20日午後、国会内で会談し、夏の参議院選挙での選挙協力で合意しました。

具体的には、京都選挙区で日本維新の会が擁立する候補者と、静岡選挙区で国民民主党が推薦する候補者に対し、互いに推薦を出し合うとしています。

日本維新の会は、国民民主党が、政府の新年度予算に賛成したことから、距離をおいてきましたが、それぞれの選挙区事情を踏まえ、両党の思惑が一致したものとみられます。

会談のあと、両氏はそろって記者会見し、馬場氏は「予算への賛成は唐突で、何を目指しているのか分からないという気持ちは今でもあるが、政策や理念でつながっていると判断した。日々の政治の動きを超越して、国家国民のために協力し合っていきたい」と述べました。

一方、前原氏は「予算への賛成は、極めて異質な対応だったとは思うが、われわれは野党であり、与党にすり寄ることはない。共通の価値観を持つ日本維新の会と力を合わせて政権交代を目指していきたい」と述べました。

立民 泉代表「われわれの方向性が変わることはない」

立憲民主党の泉代表は、記者団に対し「『1人区』で各党とできるかぎり候補者調整を行い『2人区』についても最大限の調整を行うというのが党の方針だ。京都選挙区は、国民民主党に協力を呼びかけ長い間一緒に連携してきた経緯もあるので残念だが、われわれの方向性が変わることはない」と述べ、引き続き、1人区を中心に、国民民主党との候補者調整を行う考えを示しました。

共産党 穀田国会対策委員長「勝利するため全力あげる」

共産党の穀田国会対策委員長は、記者会見で「いよいよ両党の性格がはっきりしてきた。自民党の補完勢力ともいうべき日本維新の会と、与党化した国民民主党と真正面から戦って勝利するために全力をあげる」と述べました。