立憲民主党は19日衆参両院の国会議員が参加する懇談会などを開き、泉代表は国会論戦で政府・与党を追及して政策の転換につなげたとして実績をアピールし、夏の参議院選挙では野党で改選議席の過半数の獲得を目指す考えを強調しました。
立憲民主党は19日、地方組織の代表者を集めた会議と衆参両院の国会議員が参加する懇談会をそれぞれオンラインで開き、今月27日の党大会で決定する今後1年間の活動計画案などについて意見を交わしました。

このうち国会議員との懇談会で、泉代表は「国会の予算審議では統計不正や経済安全保障の問題を徹底的に追及したほか、18歳以下への10万円相当の給付などで政府の方針転換を実現した」と述べ、去年11月の代表就任からの党の実績をアピールしました。

そのうえで「こうしたわれわれの取り組みをさらに伝えていくため、広報体制を強化していかなければならない」と述べました。

そして夏の参議院選挙について、泉氏は「総力を結集して戦っていかなくてはならない。立憲民主党が中心となって、少なくとも改選議席の過半数の確保を目指す」と述べ、候補者の擁立作業を加速させていく考えを示しました。

共産と…　“連合の考え方受け止める”

夏の参議院選挙をめぐり、連合が共産党と連携する候補者を推薦しない方針を示したことについて、立憲民主党の泉代表は「連合の考え方として受け止める」と述べる一方、いわゆる1人区で野党候補の一本化を目指す考えに変わりがないことを強調しました。

夏の参議院選挙をめぐり、連合は17日「目的や基本政策が大きく異なる政党と連携する候補者は推薦しない」とする基本方針をまとめ、芳野会長は共産党を念頭に置いていると明言しました。

これについて、立憲民主党の泉代表は記者会見で「連合の考え方は連合の考え方として受け止める」と述べるにとどめました。

一方で「候補者調整や選挙区調整は政党どうしの役割だ。われわれは1人区で候補者の一本化を最大限目指す方針を持っている」と述べ、定員が1人の1人区で野党候補の一本化を目指す考えに変わりがないことを強調しました。