新年度予算案 関係資料に
3省で新たなミス

新年度、令和4年度予算案の関係資料について、総務省に加えて新たに文部科学省と法務省それに国土交通省が所管する資料でも合わせて4つのミスがあったことがわかり、岸田総理大臣は25日、衆議院予算委員会で「大変遺憾なことであり重ねておわびを申し上げる」と陳謝しました。

政府が国会に提出した新年度、令和4年度予算案の具体的な使いみちを記した「明細書」のうち総務省が所管する部分に13のミスが見つかったことを受け、政府はほかの省庁でも同じような誤りがないか確認を行いました。

鈴木財務大臣は25日の衆議院予算委員会の冒頭で新たに文部科学省と法務省そして国土交通省でも合わせて4つのミスが見つかったことを明らかにしました。

このうち
▽文部科学省では「一般勘定」という文言の記載漏れがあったほか
▽法務省では公安調査庁関連の支出額が実際より2万7000円多い金額を記載していたということです。

また
▽国土交通省では積算の内訳に2つのミスがあったということです。

これについて衆議院予算委員会では担当の3人の閣僚が相次いで陳謝し、システムへの入力ミスや確認作業が不十分だったことなどが原因だと説明しました。

岸田総理大臣は「大変遺憾なことであり重ねておわびを申し上げなければならない。気の緩みだという指摘は当然で、各省庁に対して気を引き締め再発防止に努めるよう指示を出した」と陳謝しました。

古川法相「大変申し訳なく恥ずかしい」

古川法務大臣は閣議のあと記者団に対し政府が国会に提出した新年度、令和4年度予算案の法務省が所管する関係資料に誤った記載があったことを明らかにしました。

そのうえで「国会に提出する予算の書類の中で、こういう間違いはあってはならないことだ。大変申し訳なく恥ずかしいことだと思っている。二度とこのようなことがないよう今後徹底していきたい」と述べました。

末松文部科学相「速やかに訂正」

末松文部科学大臣は閣議のあと記者団に対し、政府が国会に提出した新年度、令和4年度予算案の具体的な使いみちを記した文部科学省の「各目明細書」に「一般勘定」と記すべき表題の記載が漏れているミスがあったことを明らかにしました。

そのうえで「誠に遺憾だ。国会や関係省庁と協議のうえ速やかに訂正などの対応を行うとともに再発防止を徹底したい」と述べました。

自民 福田総務会長「冷静に見ていく必要がある」

自民党の福田総務会長は記者会見で「間違いがないことが一番だが、人間のやることなので間違いは存在する。聞いている範囲では今回の誤記載は日常でも起きうるエラーなのではないか。追及することによって日本社会がより豊かになるかを冷静に見ていく必要があり、あまり小さなことに対して大きな指摘をするというのは何も生まない気がしている」と述べました。

公明 山口代表「正確を期し 国会議論に臨むよう要求したい」

公明党の山口代表は記者会見で「去年も法案の条文などに誤りが多数あり、ことしも生じてしまった。厳しく顧みて速やかに是正し、今後このようなことが起きないよう事前にしっかりチェックして正確を期して国会での議論に臨むよう強く政府側に要求したい」と述べました。