岸田首相が年頭所感
新しい資本主義の実現を

岸田総理大臣は、令和4年の年頭にあたって所感を発表しました。
新型コロナウイルス対策で必要な措置を機動的に講じるとともに「新しい資本主義」の実現に取り組むことを掲げ、国民の声に耳を傾けながら政権運営にあたる決意を強調しています。

この中で、岸田総理大臣は新型コロナ対策について「オミクロン株という新たな変異株の脅威に直面している」として、3回目のワクチン接種を行う間隔の短縮や飲み薬の普及など必要な措置を機動的に講じる考えを示しています。

そのうえで「新型コロナとの闘いに打ち勝ったならば、その先に目指すべきは『新しい資本主義』の実現だ」として『成長と分配の好循環』による経済の持続可能性を追求することを掲げています。

また、外交では、本格的に首脳外交をスタートさせ、普遍的価値の重視などを柱とする『新時代リアリズム外交』を推し進める考えを示しているほか、憲法改正については、国会での論戦を深め、国民的な議論を喚起するとしています。
そして「多くの方の声を聞きながら、国民のために何が最善なのかという観点からしっかりと決断し結果を出していく覚悟だ。一度決まった方針でも、ちゅうちょせずに柔軟に対応する」として、政権運営にあたる決意を強調しています。

細田衆議院議長 山東参議院議長 令和4年の年頭所感

令和4年の年頭にあたり、衆参両院の議長は所感を発表しました。

細田衆議院議長は「年頭の辞」の中で「去年11月に議長に選任され、就任後初めての新年を迎えることとなったが、国会が国民の期待と信頼に応え、国権の最高機関としての役割を果たすべく、議長として力を尽くしていく」と表明しています。

そして「去年は前の年に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大により、数多くの命が失われ、経済社会にも大きな影響を与えた。衆議院としても、与野党の協力のもと、法案審議などを通じ、困難な状況に対処していく」としています。

山東参議院議長は「年頭所感」の中で「オミクロン株の発生など、依然として油断のならない状況が続いている。コロナ禍により苦境にある方の支援や経済の回復、インド太平洋地域の平和と安定など喫緊の課題は尽きることなく、引き続き全力で取り組んでいく」と表明しています。

そして、ことし参議院の創設から75年となることに触れ「『良識の府』としての役割を踏まえつつ、変化し続ける時代の要請に、いかなる使命を果たせるのか、改めて深く考えていきたい」としています。