岸田首相 ゲイツ氏電話会談
“新型コロナ対応で連携を”

岸田総理大臣は、マイクロソフトの創業者で、難病の撲滅などに取り組むビル・ゲイツ氏と電話で会談し、「オミクロン株」の感染拡大への対応も含め、新型コロナウイルス対策などで連携していきたいという意向を伝えました。

岸田総理大臣が電話で会談したビル・ゲイツ氏は、マイクロソフトの創業者で、みずからの寄付をもとに設立した財団で難病の撲滅などに取り組んでいます。

会談で岸田総理大臣は、国際保健分野での貢献に敬意を表し、「オミクロン株」の感染拡大への対応も含め、新型コロナ対策などで連携していきたいという意向を伝えました。

これに対し、ゲイツ氏は、新型コロナ対策での日本のリーダーシップに触れ、ワクチンを分配する国際的な枠組み「COVAXファシリティ」を通じた途上国への支援など、日本の貢献に謝意を示しました。

また、来週東京で開かれる「栄養サミット」に、ゲイツ氏もオンラインで参加することから、会談では「栄養サミット」の成功に向けて緊密に協力していくことで一致しました。

「栄養サミット」東京で開催へ

松野官房長官は閣議のあとの記者会見で、今月7日と8日に「栄養サミット」を東京で開催すると発表しました。

今回で3回目となる「栄養サミット」は、世界の栄養不良の改善に向けて、国際的な取り組みを促進する国際会合で、オリンピック・パラリンピックの開催国が主催することが慣例となっています。

会合には、岸田総理大臣、林外務大臣、後藤厚生労働大臣、それに金子農林水産大臣が出席し、海外からはオンラインでの参加となります。

そして、新型コロナウイルスの感染拡大で、世界の栄養状況が一層悪化しているとして、各国の政府や国際機関、それに、民間企業などが栄養改善に向けて、国際社会が取り組むべき方向性などをめぐり議論することにしています。