日印首脳会談“一方的な
現状変更の試み 強く反対”

アメリカを訪れている菅総理大臣はインドのモディ首相と会談し、中国を念頭に、東シナ海や南シナ海での力による一方的な現状変更の試みに強く反対する考えで一致し、自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、緊密に連携していくことを確認しました。

クアッドと呼ばれる日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国による首脳会合に出席するため、アメリカの首都ワシントンを訪れている菅総理大臣は、日本時間の24日朝、インドのモディ首相と対面では初めてとなる首脳会談をおよそ45分間行いました。

この中で菅総理大臣が「基本的価値を共有するインドは日本の重要なパートナーだ」と述べたのに対し、モディ首相も「日本との関係は両国のみならず、地域や世界の安定と繁栄にとって極めて重要だ」と応じました。

そして両首脳は、中国を念頭に、経済的な威圧や、東シナ海・南シナ海での力による一方的な現状変更の試みに強く反対する考えで一致し、自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、日本とインド両国やクアッドの4か国で緊密に連携していくことを確認しました。

また両首脳は、新型コロナウイルス対策で連携を強化することで一致したほか、外務・防衛の閣僚協議、いわゆる2プラス2の早期開催に向けた調整やデジタル分野などでの協力を進めていくことを確認しました。