岸防衛相と西村経済再生相
靖国神社参拝 終戦の日前に

15日の「終戦の日」を前に、岸防衛大臣と西村経済再生担当大臣が13日、靖国神社に参拝しました。現職の防衛大臣の参拝が確認されたのは、平成28年12月の稲田防衛大臣以来です。

15日の「終戦の日」を前に、岸防衛大臣は13日午後2時前、東京九段の靖国神社に参拝しました。

参拝を終えたあと、岸大臣は記者団に対し「先の大戦で国のために戦って命を落とされた方々に対して、尊崇の念を表すとともに、哀悼の誠をささげた。不戦の誓い、国民の命と平和な暮らしを守り抜くという決意を新たにしたところだ」と述べました。

一方、岸大臣は記者団が「現職の防衛大臣の参拝には中国や韓国からの反発も予想されるのではないか」と質問したのに対し「それぞれの国において、戦争のご英霊に尊崇の念を示すのは当たり前のことだ」と述べました。

現職の防衛大臣の靖国神社への参拝が確認されたのは、平成28年12月の稲田防衛大臣以来です。


また、西村経済再生担当大臣は、午前8時ごろに参拝したあと、記者団に対し「祖国を思い、家族を案じつつ、犠牲となられた英霊の安寧を心からお祈りした。二度と戦争の惨禍を起こさず、日本が戦後歩んできた平和国家の道をさらに進めることを改めてお誓い申し上げた」と述べました。

韓国外務省「慨嘆を禁じえない」

岸防衛大臣が靖国神社に参拝したことを受けて、韓国外務省のイ・サンリョル(李相烈)アジア太平洋局長は13日午後、ソウルにある日本大使館の熊谷総括公使を呼んで抗議しました。

韓国外務省によりますとイ局長は「岸大臣が日本の過去の植民地支配と侵略戦争を美化し、戦争犯罪者を合祀している靖国神社に参拝したことに対し、慨嘆を禁じえない」としたということです。

そのうえで「このことは両国間の信頼関係を毀損するものだが、日本の指導者たちが歴史に対する反省を行動で見せることを求めた」としています。