安倍前首相 靖国神社に参拝

安倍 前総理大臣は、19日朝、東京 九段の靖国神社に参拝し「ご英霊に尊崇の念を表するために参拝いたしました」と述べました。

安倍 前総理大臣は、19日午前9時ごろ、東京 九段の靖国神社を訪れ、到着殿から神社に入り、参拝しました。

参拝のあと、安倍氏は記者団に対し「ご英霊に尊崇の念を表するために参拝いたしました」と述べました。

靖国神社では、18日までの2日間、秋の例大祭が行われていました。

安倍氏は総理大臣を辞任したあと、先月19日に靖国神社を参拝したことをみずからのツイッターで明らかにしていました。

安倍氏は、第2次安倍政権の発足から1年後の平成25年12月に靖国神社に参拝しましたが、その後、総理大臣在任中は参拝しませんでした。

一方、毎年、春と秋の例大祭には「真榊」と呼ばれる鉢植えの供え物を奉納したほか、8月15日の「終戦の日」には、自民党総裁として私費で靖国神社に玉串料を納めていました。

官房長官「個人の参拝」

加藤官房長官は、午前の記者会見で、安倍前総理大臣が19日朝、靖国神社に参拝したことについて「私人である安倍前総理大臣の個人の参拝だと承知している。個人の信教の自由に関する問題で、政府として立ち入るべきものではないと思っている」と述べました。

また、菅総理大臣が秋の例大祭に合わせて「真榊(まさかき)」と呼ばれる鉢植えの供え物を奉納したことについて「私人としての行動と理解している。総理大臣が、私人の立場で参拝や真榊の奉納をするかしないかは、個人の信教の自由に関する問題で、政府が立ち入るべきものではない。今回の真榊の奉納も、総理大臣として適切に判断されたものだと承知している。また肩書を付すことは、その地位にある個人を表す場合に慣例として、しばしば行われることだ」と述べました。