夏休み帰省は原則中止を
新型コロナ感染拡大で

新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していることを受けて、中国地方5県の知事は4日、夏休み中は県境を越えた不要不急の帰省などを原則、中止するよう求める声明をとりまとめ、各県民に協力を呼びかけました。

中国地方5県の知事は4日、オンラインで新型コロナウイルス対策本部会議を開きお盆を含む夏休み中の対応について協議しました。

この中で広島県の湯崎知事は「感染拡大の前から対策を行えば感染のピークを抑えられ、対策期間の短縮につながる」と述べ、早期の感染防止対策の重要性を強調しました。

そして知事たちは、県をまたいだ移動が感染拡大の要因になっているという認識で一致しました。

その上で、県境を越えた不要不急の帰省などを原則、中止・延期することや、どうしても県をまたいで移動する場合には事前にPCR検査を受けること、それに会食は少人数で短時間とし、マスクを着用することなどを求める声明をとりまとめました。

そして、5県の知事は各県民に対し、協力するよう呼びかけました。

島根 丸山知事「緊迫感を持って臨む必要」

会議で丸山知事は「東京などに緊急事態宣言が出ているにも関わらず、感染拡大が収まらない深刻な状況だ。緊迫感を持って臨む必要がある」と述べました。
このあと丸山知事は「全国での感染確認が過去最多を更新する中、過去最高レベルの警戒が必要なので、ぜひとも協力してほしい」と述べ、県民に協力を求めました。

岡山 伊原木知事「本気でお願いしたい」

会議のあと岡山県の伊原木知事は記者団に対し「また同じような自粛のお願いかと受け止める人もいるだろうが、今回はデルタ株という脅威を相手にしているので、本気でお願いしたい」と述べました。

鳥取 平井知事「いま一度、家族や友人と相談を」

会議のあと鳥取県の平井知事は「いま一度、家族や友人と相談し、帰省や旅行の中止や延期をしてもらうことが感染を未然に防止することにつながる。十分に距離をとることや、人混みに近寄らないなど、最低限工夫をしながら県境を越えてもらうことをお願いしたい」と述べました。

山口 村岡知事「意識を一層高めて」

会議のあと村岡知事は「これまで以上の勢いで全国で感染が拡大している。県内での感染拡大を防ぐためにも感染防止対策の意識を一層高めてほしい」と述べました。