仙台市飲食店など対象 時短
要請へ 県が協力金4万円

独自の緊急事態宣言を出している宮城県は、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないことから、仙台市内全域の飲食店などを対象に営業時間の短縮要請を行うことを決めました。

宮城県内では20日、過去最多となる125人の新型コロナウイルスの感染確認が発表されて感染拡大に歯止めがかからず、県と仙台市は4月11日までを期間として独自の緊急事態宣言を出しています。

こうした中、県は21日、村井知事らが出席して緊急の対策本部会議を開きました。

この中で県内の感染状況は、政府の分科会が示す4つのステージのうち2番目に深刻な「ステージ3」に相当するとして、仙台市内全域の飲食店などを対象に営業時間を短縮するよう要請することを決めました。

期間は3月25日の午後9時から4月12日の午前5時までで、この期間は夜間の営業時間を午後9時までにするよう要請します。

対象はカラオケ店を含む酒類を提供する飲食店と接待を伴う飲食店で、こうした要請は昨年末からことし2月にかけて行われて以来、宮城県内では2回目となります。

全面的に協力した事業者には県が1日当たり4万円の協力金を支払うほか、仙台市も独自の支援を検討しているということです。

記者会見で村井知事は「仙台市に限れば病床はほぼ満床状態だ。年度末のかき入れ時だが、感染拡大を断ち切るため協力をお願いしたい」と述べました。

仙台市の郡市長は「市民が適切な医療を受けられない事態は何としても避けたい。事業を継続してもらえるよう協力金を速やかに支給する」と述べました。