オスプレイの試験飛行開始
暫定配備の陸自木更津駐屯地

千葉県木更津市にある陸上自衛隊の駐屯地に暫定的に配備が進められている輸送機、オスプレイの試験飛行が6日から始まりました。

陸上自衛隊の輸送機オスプレイ17機について、防衛省は佐賀空港への配備を計画していますが、地元との協議がまとまっていないことから、木更津駐屯地への暫定的な配備が進められていて、このうちの2機がことし7月に配備されました。

このうちの1機について陸上自衛隊は6日から試験飛行を開始し、初日は駐屯地の上空でホバリングを行いました。

機体は、エンジンを始動させると大きな音を立ててプロペラを回転させながら滑走路に向けて移動し、その後20メートルほどの高さまで浮き上がると水平にゆっくり動くなどして、およそ10分間ホバリングしました。

6日の飛行で、計器類が正常に作動するかや機体がどの程度振動するかなどを確認したということです。

陸上自衛隊によりますと、オスプレイは今月10日以降駐屯地の外に出て東京湾や相模湾の上空を試験飛行する予定で、木更津駐屯地以外の演習場に向けて飛ぶ本格的な訓練飛行の開始は来年1月以降になる見通しだということです。

木更津駐屯地輸送航空隊の不破悟隊長は「搭乗したパイロットからは振動が少ないいい機体だと聞きました。今後は安全確保に万全を期しながら、地元の理解を得つつ訓練を重ねていきたいです」と話していました。

加藤官房長官「5年以内の暫定配備期間 目標と回答」

加藤官房長官は、午後の記者会見で、木更津駐屯地へのオスプレイの暫定的な配備について、「木更津市長からの要請に対し、防衛省として、5年以内の暫定配備期間を目標とする旨の回答を行っていると承知している。佐賀県の漁協などとの調整を加速させることを通じて、目標が達成できるよう努めていきたい」と述べました。