スプレイ暫定配備受け
演習場周辺の市長が要請書

陸上自衛隊の輸送機オスプレイが千葉県の木更津駐屯地に暫定的に配備されることを受けて、飛来が想定される習志野演習場周辺の市長が、事前に訓練や運用などについて説明するよう求める要請書を河野防衛大臣に送付しました。

防衛省は陸上自衛隊の輸送機オスプレイを佐賀空港に配備する計画ですが、地元との協議がまとまっていないため、千葉県にある木更津駐屯地に暫定的に配備することにしています。

アメリカから輸送された最初の2機はことし5月、アメリカ軍岩国基地に陸揚げされていて、今月、木更津駐屯地に配備される見通しです。

こうした中、オスプレイの飛来が想定されている習志野演習場の周辺の船橋市、八千代市、習志野市の市長は、先月30日、連名で河野防衛大臣に要請書を送付しました。

要請書では「市民の安全・安心のために必要な情報を入手し、不安を払拭する責務がある」としたうえで、事前に、訓練の内容や運用の在り方、機体の安全性や生活環境への影響などについて十分説明するよう強く要請するとしています。

船橋市危機管理課は「地元にどういう影響があるのか現時点では分からないので、飛来などの概要が決まった段階で説明を求めたい」と話しています。