介護報酬 オンラインで服薬
指導にも算定の方針 厚労省

厚生労働省は、自宅で介護を受ける高齢者に薬剤師がオンラインで服薬指導を行った場合、介護報酬を算定する方針を固めました。

介護が必要で、かつ通院が難しい高齢者については、現在、薬剤師が自宅を訪問して薬を適切に服用するよう指導すると介護報酬が支払われます。

この「服薬指導」について、厚生労働省はオンラインで行った場合にも介護報酬を算定する方針を固めました。

対象となるのは、自宅で介護を受けている高齢者のうち、医師が服薬指導が必要と判断した人で、薬剤師は事前に指導計画を策定します。

この際、自宅への訪問と組み合わせて行うことや、原則として同じ薬剤師が担当することを義務づけ、緊急時の対応も計画に盛り込むよう求める方針です。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、先月以降、オンライン診療で薬が処方された場合などは診療報酬が支払われることになっていますが、介護報酬で算定されるのは初めてです。

厚生労働省は、この方針を22日開かれる審議会で示したうえで具体的な要件などを検討し、来年4月の介護報酬の改定に反映させることにしています。