観光庁 IR整備計画申請
受付期間 先延ばしへ

カジノを含むIR=統合型リゾート施設の整備をめぐって観光庁は、来年1月から誘致を目指す自治体からの整備計画の申請を受け付けることにしていましたが、期間を先延ばしして、来年10月からにする方針を公表しました。
新型コロナウイルスの影響などで、自治体の準備が遅れているためです。

観光庁は、IRの誘致を目指す自治体の準備作業が新型コロナウイルスの影響で遅れていることに加え、IRをめぐる汚職事件を受けて整備区域を選定する際の評価基準などを盛り込んだ基本方針案を見直しました。

まず、自治体から整備計画の申請を受け付ける時期は、これまで来年1月から7月までとしていましたが、来年10月1日から再来年4月28日までに先延ばしします。

また新たな評価基準では、感染症対策を盛り込み、利用者の健康や衛生を確保する取り組みを求めます。

さらに汚職事件を受けて、収賄などの不正行為を防止し、公正性や透明性を確保するため国や自治体の職員などがIRの事業者と面談する際は複数の職員で対応するほか、面談記録を作成し、一定期間、保存するといったルールも盛り込みました。

このほか、ギャンブル依存症への対策も評価基準に加えました。

政府は、来月7日までパブリックコメントを求めたうえで方針を正式に決めることにしていますが、申請期間が先延ばしになることで政府が想定している2020年代半ばのIRの開業時期が遅れる可能性が出てきました。