「核のごみ」調査応募
請願を採択 神恵内村議会

いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐり、北海道神恵内村(かもえない)の村議会は8日、調査への応募の検討を求める請願を賛成多数で採択しました。これを受けて高橋村長は、近く文献調査への応募を決断するとみられます。

原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐり、神恵内村の村議会では8日午前10時から臨時の本会議を開き、地元の商工会から提出された、調査への応募の検討を求める請願について審査しました。

本会議では、賛成側の議員と反対側の議員がそれぞれ意見を述べたあと、採決が行われ、請願は7人の議員のうち5人が賛成し、賛成多数で採択されました。

高橋昌幸村長はこれまで「議会の判断を尊重する」と繰り返し述べていて、採択を受けて、近く文献調査への応募を決断するとみられます。

また8日は同じ北海道の寿都町でも、町議会の全員協議会のあと、片岡春雄町長が文献調査への応募を決める見通しです。

いずれかが応募した場合、国が3年前の2017年に調査対象になる可能性がある地域を示した、全国の「科学的特性マップ」を公表して以降、初めての自治体となり、長年行き詰まっていた最終処分場の選定に向けたプロセスが動き出すことになります。