京都市 保健師など来年4月
予定の採用を前倒し

新型コロナウイルスの感染拡大で、業務が増えている保健所の人手不足を解消するため、京都市は、来年4月に予定していた保健師などの採用を前倒し、今月中に、これまでのおよそ2倍の体制に強化することにしています。

京都市が採用したのは、保健師2人と事務職の2人です。

当初は来年4月から仕事をしてもらう予定でしたが、市は新型コロナウイルスの対応で保健所の業務が多忙なため、採用を前倒すことにしました。

4人は感染状況の聞き取りなどの業務に携わります。

15日は辞令の交付式が行われ、門川市長が一人一人に辞令を手渡したあと、保健師の坂上志帆さんが「誠実に職務に臨みます」と決意を述べました。

門川市長は「感染拡大が油断できない中で、市民の命、暮らしを守るため、挑戦と改革の意識を持って仕事を楽しんでください」と激励しました。

京都市は、今後も本人の意向を確認したうえで採用を前倒すほか、人材派遣会社から看護師や保健師を派遣してもらうことで、今月中に体制をこれまでのおよそ2倍にあたる66人に強化することにしています。

辞令を受け取った坂上さんは「できるだけ早く現場で働きたいと思い、前倒しで採用していただきました」と話していました。