国学力テスト」紙から
オンラインへ 来年度試行

小中学生200万人余りが参加する「全国学力テスト」について、文部科学省は解答用紙に筆記する方式から、パソコンを使ってオンラインなどで解答する方式に移行しようと、来年度から試行し、検証していくことになりました。

「全国学力テスト」は今年度は新型コロナウイルスの影響で中止されましたが、例年は文部科学省が学力や学習の状況などを把握するために実施し、小学6年生と中学3年生、合わせて200万人余りが参加しています。

この学力テストの実施方法を検討している文部科学省の有識者会議が26日、中間報告をまとめました。

この中では、世界的に学力調査のICT化が進んでいることや、国内でも小中学生に対し1人1台の端末の整備を進めていることを踏まえ、パソコンを使ってオンラインなどで解答する方式の導入に向け、検討を進める必要があるとしています。

一方、導入の課題として、全国一斉に実施する場合はサーバーへの負担が大きいことや、子どもたちがふだんの学習からパソコンに慣れる必要があるなど、学校現場のICT環境にも配慮する必要があるとしています。

このため、文部科学省は来年度から試行しながら具体的な検証を進めることにしています。