プルトニウム保有量 前年
より0.2トン減 去年末
国の原子力委員会が、日本のプルトニウムの最新の保有量を公表し、去年末の時点で、前の年よりおよそ0.2トン減って、およそ45.5トンとなっています。
プルトニウムは核兵器の原料にもなることから、透明性を確保するため、原子力委員会が毎年、保有量を明らかにしていて、21日、去年末時点のデータが公表されました。
それによりますと、国内で保管している分が8.9トン、イギリスとフランスでの海外保管分が36.6トンで、合わせておよそ45.5トンとなっています。
これは、前の年に比べ、およそ0.2トンの減少で、原子力委員会によりますと、佐賀県にある玄海原発3号機でプルトニウムを再利用する「プルサーマル発電」を実施したためなどとしています。
日本政府は、使いみちのはっきりしない、余剰なプルトニウムを保有しないことを国際的に約束していますが、現状、プルサーマル以外に使いみちはほとんどない状態で、プルトニウム利用をめぐっては、課題が山積しています。