九州 新たに26人感染
7日間連続で感染確認

北九州市によりますと、市内で新たに26人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。北九州市で感染が確認されたのは7日間連続で、この間の感染確認の合計は69人に上っています。これで、福岡県内で新型コロナウイルスへの感染が確認された人は延べ729人になりました。

北九州市内では、先週金曜日まで23日連続で感染が確認されていませんでした。
しかし、
▽土曜日(23日)に3人の感染が確認されてから、
▽日曜日(24日)に3人、
▽月曜日(25日)に6人、
▽火曜日(26日)に2人、
▽水曜日(27日)に8人、
▽木曜日(28日)に21人、
▽金曜日(29日)に26人と、
7日間連続で合わせて69人の感染が確認されました。

地域別に見てみますと、この1週間に感染が確認された人は市内に7つあるすべての区に及んでいて、
▽小倉南区と八幡西区でそれぞれ15人、
▽小倉北区で13人、
▽門司区で8人、
▽若松区で4人、
▽戸畑区で3人、
▽八幡東区で2人となっています。

このほか、北九州市の病院や介護施設などで勤務する人や、市内の医療機関に転院したり通院したりして市が行ったPCR検査で確認された人が、
▽福岡県行橋市で3人、
▽山口県下関市で2人、
▽福岡県中間市、直方市、築上郡、遠賀郡でそれぞれ1人です。

新たに老人ホームでも集団感染

北九州市によりますと、新たに感染が確認されたのは中学生1人を含む10代から90代までの男女合わせて26人です。

このうち10人は八幡西区にある特別養護老人ホーム「わかば」の職員と入所者で、この施設で29日までに感染が確認された人の合計は12人になりました。市は新たに、この施設で集団感染が発生したとしています。

また、すでに集団感染の発生が確認されている小倉北区の北九州総合病院では、医療スタッフと入院患者、合わせて9人の感染が新たに確認され、この病院で感染が確認された人の合計は14人になりました。

市は、こうした感染者の集団ごとに濃厚接触者の特定と検査を徹底して行い、感染の拡大を防ぎたい考えです。ただ、北九州市で29日感染が確認された26人のうち、6人は感染経路が分かっておらず、この7日間で感染が確認された69人については27人の感染経路が分かっていません。

このため北九州市は市民に対し、引き続き感染予防に努め、不要不急の外出を自粛するよう呼びかけています。

一方、福岡県は、北九州市内の接待を伴う飲食店とライブハウスについて、感染リスクが高いとして休業要請を来月18日まで継続することを決めました。

「北九州市と山口県下関市 感染拡大の防止を」

西村経済再生担当大臣は記者会見で、29日の専門家会議での議論を踏まえ、福岡県の小川知事と山口県の村岡知事と、それぞれ電話で対応を協議したことを明らかにしました。

そのうえで「北九州市と山口県下関市は経済圏や生活圏が一体のため、専門家から注意喚起があった。現時点で県をまたぐ移動自粛の目安を変更する予定はないが、隣県とは密接に連携してもらいたいし、必要に応じて政府も調整し、感染が県をまたいで広がらないよう取り組みたい」と述べました。