業要請 ライブハウスで
昼食時間帯に弁当販売 東京

新型コロナウイルスの影響で休業要請の対象になっている東京にあるライブハウスでは、生き残りをかけて昼食の時間帯に弁当の販売などを始めています。

緊急事態宣言が延長される中、クラスターが発生したライブハウスは、東京都では引き続き休業要請の対象となっています。

目黒区にある食事をしながらジャズやフラメンコなどの生演奏が楽しめるライブレストランは3月下旬から営業を取りやめています。

開業から25年目となるこの店は、ここ数年、夜の営業だけでしたが、従業員の人件費や家賃の足しにしようと、今月7日から昼食の時間帯に弁当の販売などを始めました。

週初めの11日はおよそ20人が訪れ、5年ほど前からこの店で演奏しているという男性は「工夫して頑張っているという話を聞いたので、応援したいと思い、買いに来た」と話していました。

店のオーナーによりますと、先月には千代田区の神田神保町にあったもう1つのライブハウスを閉め、12日からは昼の時間帯だけではなく営業時間を午後8時まで延ばすことにしています。

また今回の休業要請の影響で収入が大きく減ったため、国の持続化給付金を受け取り、東京都の感染拡大防止協力金の申請も済ませましたが、今後、ライブを再開できても入場制限を行う予定で、経営面で厳しい状況は続くということです。

ライブレストラン「中目黒楽屋」の増茂光夫オーナーは「できることをやっていくしかないが、来月以降もライブができないと死活問題になってくる。一方で再開できても“3密”というイメージがついてしまったことで、客足がどの程度戻るか分からず不安がある」と話していました。