型連休最終日 大阪と
東京の人出 80%超減少

大型連休の最終日となった6日の人出は、すべての都道府県で感染拡大前から減少し、大阪と東京では80%を超える減少となりました。

NTTドコモは、携帯電話の基地局の情報をもとにプライバシーを保護した形で全国47都道府県の人出のデータをまとめています。

それによりますと、6日午後3時時点の人出は、すべての都道府県で感染拡大前のことし1月中旬から2月中旬の休日の平均と比べて、減少しました。

このうち、「特定警戒都道府県」に指定された13の対象地域では、
▽大阪 梅田周辺が88.2%、
▽東京 新宿駅周辺が82.3%と
大型連休の最終日も80%を超える減少となりました。

また、
▽名古屋駅周辺が79.4%、
▽京都駅周辺は78.9%、
▽横浜駅周辺は78.8%、
▽福岡 天神周辺は78%、
▽大宮駅周辺と金沢駅周辺は75.9%、
▽札幌駅周辺は74.9%、
▽千葉駅周辺は71.7%、
▽兵庫県の三ノ宮駅周辺は70.9%、
▽水戸駅周辺が59.7%、
▽岐阜駅周辺が57.9%の減少でした。

「特定警戒都道府県」以外の地域では、
▽広島市中区紙屋町周辺が73.6%、
▽仙台駅周辺が70.3%、
▽高松市丸亀町周辺が54.4%の減少となるなど、
各地で減少しました。

観光地の人出も大幅減少

KDDIは、利用者の同意を得たうえでスマートフォンの位置情報をもとに全国の23か所について、主な観光地として人出をまとめています。

それによりますと、大型連休最終日の6日の午後3時時点の人出は、全国23か所すべての観光地で去年の大型連休中の平均と比べて減少していて、
▽三重県の伊勢神宮周辺では95.8%、
▽長野県の軽井沢駅周辺では94.6%と、90%を超える減少となりました。

また、
▽兵庫県の淡路島の明石海峡大橋周辺で89.2%、
▽静岡県の浜名湖内浦湾周辺で88%、
▽栃木県の日光東照宮周辺で84.4%、
▽神戸市のメリケンパーク周辺で80.9%、
▽神奈川県の江の島周辺で79.6%、
▽神奈川県の箱根湯本駅周辺で77.5%、
▽東京 浅草の雷門周辺で74.8%、
▽神奈川県の鎌倉駅周辺が71.6%、
▽北海道の函館駅周辺が70.1%と、いずれも減少しました。

このほか、
▽金沢市の兼六園周辺で69.3%、
▽京都市の円山公園周辺が68%、
▽長野県の松本駅周辺で67.6%、
▽広島市の本通り周辺で67.1%、
▽北海道の小樽駅周辺で65.6%、
▽静岡県の熱海温泉街の周辺で65.2%、
▽愛媛県の道後温泉周辺で61.4%の減少となり、ほとんどの観光地で60%を超える大幅な減少となりました。

官房長官「感染防止徹底で解除や緩和検討」

菅官房長官は午前の記者会見で「全国の主要の観光地における去年の大型連休の平均との比較では、おおむね7割から8割の減になっている。国民の皆様にご協力いただいたことに改めて感謝申し上げる」と述べました。

そのうえで、大型連休明けの対応について「3つの密を徹底的に避けること、室内の換気や人と人との距離を適切に取るといった基本的な感染防止対策の徹底などを行うことを施設管理者などに強く働きかけることを前提として、施設の使用制限の要請解除や緩和を検討していきたい」と述べました。