婦の悩みに応じる電話
相談ダイヤル開設 厚労省

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、妊娠している女性などの悩みに助産師が応じる電話相談ダイヤルが開設され、早速体調に関する相談などが寄せられています。

この相談ダイヤルは新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、妊婦や小さな子どもがいる母親の不安を和らげようと厚生労働省が29日から始めました。

午前9時に受け付けが始まると、早速妊婦から「せきの症状があるので心配です」とか母親から「赤ちゃんが泣き止まない」などといった相談が寄せられ、助産師が応じていました。

日本助産師会の荒慶子さんは「妊娠している女性はふだんから見えない不安を抱えているので、感染の拡大でさらに追い詰められてしまう可能性があります。相談することで安心できる、心のよりどころになれればと思っています」と話していました。

この電話相談ダイヤルは0120-220-273で午前9時から午後5時まで、来月6日まで受け付けています。

厚労省 専門家のメッセージ動画を公開

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、厚生労働省は妊娠している女性や小さい子どもがいる女性の不安を和らげようと、産婦人科医や小児科医などの専門家のメッセージ動画を公開しています。

動画では、妊娠している女性について、感染や重症化の割合は妊婦ではない人と変わらず、リスクが特別高いわけではないことを説明したうえで、人混みを避け、マスクや手洗いをするなど、通常の感染防止対策をしてほしいと呼びかけています。

また、里帰り出産は推奨できないため、妊婦健診を受けている施設の産婦人科医への相談や、住んでいる自治体の保健師や助産師への相談をすすめています。

一方、子どもについては、家庭内での感染が多く、患者に占める割合が少ないといった特徴を説明し、学校の休校が続く中でストレスを発散する方法として、深呼吸や簡単な体操、家でできる運動を紹介しています。

動画は厚生労働省のホームページから見ることができます。