28日の人出「特定警戒
都道府県」おおむね横ばい

28日の全国の人出は「特定警戒都道府県」の対象地域で、感染拡大前と比べて40%から70%の減少と減少幅はおおむね横ばいの状態が続いています。

NTTドコモは、携帯電話の基地局の情報をもとにプライバシーを保護した形で全国47都道府県の人出のデータをまとめています。

28日午後3時時点の人出を、感染拡大前のことし1月中旬から2月中旬の平日の平均と比較したデータを見ますと、当初の緊急事態宣言の対象地域では、大阪 梅田周辺で74.1%、東京 新宿周辺で70.8%、横浜駅周辺で65.3%、大宮駅周辺で61.5%、福岡 天神周辺で58.9%、千葉駅周辺で56.6%、兵庫県の三ノ宮駅周辺で52.9%、それぞれ減少しました。1週間前と比べると、減少幅はおおむね横ばいです。

「特定警戒都道府県」に指定されているこのほかの6つの道府県では、京都駅周辺で67.1%、名古屋駅周辺で64.5%、金沢駅周辺で61.6%と減少幅が60%を超えています。札幌駅周辺は55.7%、水戸駅周辺は46%、岐阜駅周辺は44.4%の減少でした。
このほかの地域では、広島市中区紙屋町周辺が48.2%、仙台駅周辺が47.5%、高松市丸亀町周辺が38%の減少でした。

全国の人出は地域によって減少幅にばらつきがあるほか、おおむね横ばいの状態が続いていて、依然として外出を控える動きが一段と強まる状況にはなっていないことがうかがえます。

人出増加の観光地も…

全国の主な観光地の28日の人出は、感染拡大前と比べて60%減っているところがある一方、逆に増えているところもあり、本格的な大型連休を前に人出を減らすことの難しさがうかがえます。

KDDIも、利用者の同意を得たうえでスマートフォンの位置情報をもとに全国の主な観光地の人出をまとめています。

それによりますと、28日の午後3時時点の人出を感染拡大前のことし1月中旬から2月中旬の休日と比べると、長野県の軽井沢駅周辺で60%、神奈川県の箱根湯本駅周辺で52.8%、神戸市のメリケンパーク周辺で51.2%、東京 浅草の雷門周辺で47.6%など、各地で人出が減少しています。

その一方で、静岡県の熱海温泉街の周辺は0.4%とわずかな減少にとどまったほか、松山城のふもとにある城山公園周辺で12.9%、石垣島のマエサトビーチ周辺では8.3%増加していて、本格的な大型連休を前に人出を減らすことの難しさがうかがえます。