療所がかぜ症状専用の
トレーラーハウス設置 愛知

医療機関で新型コロナウイルスの感染が広がるケースが相次いでいますが、愛知県蒲郡市にある診療所では患者が感染していてもほかに広がらないよう、かぜ症状の患者を診る専用のトレーラーハウスを設置し、27日から運用を始めました。

この診療所は蒲郡市にある「マイファミリークリニック蒲郡」で、診療所の駐車場に発熱やせきなど、かぜの症状の患者を診る専用のトレーラーハウスを設置しました。

新型コロナウイルス感染症の初期の症状は、かぜと見分けることが難しく患者が感染していてもほかの患者などに広がらないよう設置を決めたということです。

トレーラーハウスは40平方メートルほどの広さがあり、診察時間も一般の診察と別にしていて、空間と時間を分けることで診療所内での感染を防ぐねらいがあります。

初日の27日は4日以上熱が続いている女性が予約の上で受診し、トレーラーハウスで診察を受けたということです。

中山久仁子院長は、「かぜの症状がある患者は新型コロナウイルスに感染している可能性があると考えて診察することが大事だ。また重症患者を診る医療機関に患者が集中しないようにするためにも、地域の診療所も感染対策を工夫して、軽症の患者を診ていく必要がある」と話しています。