染者はホテルや病院で
自宅待機で死亡受け 埼玉

埼玉県の大野知事は、新型コロナウイルスに感染し自宅待機中だった県内の男性2人が相次いで死亡したことを受け、今後、感染がわかった人は原則ホテルや病院での療養とする方針を示しました。感染した人たちの自宅待機については大型連休明けのできるだけ早い時期に解消したいとしています。

新型コロナウイルスに感染し、軽症だとして自宅待機中だった県内の男性2人が今月相次いで死亡したことについて、埼玉県の大野知事は24日の記者会見で「このような事態を重く受け止め、施設などで療養できるよう体制を整えていくつもりだ」と述べました。

そのうえで23日までに症状が軽いか症状がないとして自宅待機している357人を含め、感染がわかった人は原則として県が借り上げたホテルや病院での療養とする方針を示しました。

感染した人たちの自宅待機については大型連休明けのできるだけ早い時期に解消したいとしています。

また大野知事は熊谷市の「ホテルヘリテイジ」に新たに151部屋を確保したことや、一般病棟などで患者を受け入れた医療機関に対し患者1人当たり25万円の「協力金」を支払う方針を明らかにしました。

軽症者のホテルに健康観察の機器

埼玉県は患者の容体の変化に備えるため軽症の人などが療養するために県が借り上げたさいたま市大宮区のホテルに、血液中の酸素濃度を測る「パルスオキシメーター」という機器を、24日新たに10台配備しました。

ホテルには24時間態勢で医師と看護師が待機し、1日2回の健康観察の際などに新たな機器を使って患者の状態を確認するということです。埼玉県では今後、この機器を自宅待機の感染者の健康観察を行う各地の保健所にも順次配備することにしています。