衛省 感染者搬送用の
人工呼吸器など増強へ

防衛省は、新型コロナウイルスに感染した患者の受け入れ能力を強化するため、自衛隊病院と輸送機で患者を搬送する際に使う設備で使用する人工呼吸器を増やすのに必要な経費を、補正予算案に計上する方針を固めました。

政府は近く緊急経済対策をまとめ、今年度の補正予算案を編成する方針で、これに盛り込む防衛省の予算案の概要が明らかになりました。

それによりますと、各地にある自衛隊病院での新型コロナウイルスに感染した患者の受け入れ能力を強化するため、人工呼吸器を増強するとともに、内部の空気が外に出ない「陰圧式」のテントをさらに増やすための経費を計上する方針です。

また、感染者を、離島などから輸送するのに対応するため、航空自衛隊の輸送機に搭載する「機動衛生ユニット」と呼ばれる、患者を治療しながら搬送できる設備で使う人工呼吸器や、患者を搬送する救急車の台数を増やす経費も盛り込むことにしています。